薬剤師として東証一部上場企業への転職を検討する際、それぞれの業態やポジションでの平均年収を知っておくことは役に立ちます。製薬会社や調剤薬局、ドラッグストアなど、その業務形態も多様ですので、平均年収もそれぞれの条件によって異なります。
もちろん、東証一部上場企業であればある程度の平均年収をもらうことができる傾向にはあります。というのも、東証一部に上場するためには、まず株主が2,200人以上いること、そして直近2年間の経常利益を合計した額が5億円以上であること、という基準があります。つまり、相対的に社会的認知度が高く、ある程度の規模があり、かつ安定した売り上げをあげている企業でなければ、東証一部に上場することができないシステムになっているのです。
新薬の研究開発を行う製薬会社、日本全国での店舗展開を行っている調剤薬局、そして一般的な知名度も高い全国規模のドラッグストアなど、東証一部上場企業には薬剤師として働くステージが数多くありますが、いずれも上場に際して厳しい審査に合格した企業です。人事システムや福利厚生が充実しているなど、給与だけではなくその他のメリットも多いため、薬剤師の転職先として人気のある企業の多くが含まれています。
他にも、事業体としてより継続的に長く維持される可能性が高いのが東証一部上場企業です。昨今の経済不況によって中小企業の統合や倒産などをニュースなどでよく目にする機会が多くなりましたが、そんな状況においても、やはり東証一部上場企業の経営状態は相対的に安定しており、長く働くための環境としても魅力のある職場が少なくありません。
東証一部上場の調剤薬局チェーンの薬剤師職であっても、想定される平均年収が400〜500万円からのスタートとされているなど、一般的な薬剤師の平均年収400万円程度と比較しても高いと言えます。同じ調剤薬局であっても、管理薬剤師などの管理職になればそれだけ給与はアップしますので、自分の努力次第でさらに高い年収を獲得することも不可能ではありません。
給与面や福利厚生など、バランスのとれた労働環境の用意されている東証一部上場企業ですので、転職の際にも希望する薬剤師は数多く、簡単に採用を勝ち取ることが難しくなっています。より無駄なく転職活動を進めるためには、業界のプロによるアドバイスを無料にて受けることのできる、インターネットの薬剤師専門転職サイトの利用をおすすめします。履歴書や経歴書の添削から面接のセッティングまで、手取り足取りの充実したサービスを受けることができます。